突然、幕を切ったように始まった今年の冬。
ピリリとした冷気を宿すこの季節の風物詩といえるのが街のライトアップやイルミネーション、プロジェクションマッピングなど。
都内では丸の内で開催された「東京ミレナリオ」(1999年)を皮切りに、数々のイルミネーションが街行く人の目と心を楽しませてきました。
さて、東京・城南地区でもいくつかイルミネーションイベントが開催されていますが、規模が一番大きいのは「青の洞窟」。
最初は2014年に中目黒で行われたこのイベント、2016年から会場を渋谷に移し、累計来場者数は1千万人以上(2016年~2019年、2022年に開催した計5回の累計)を数えます。
2023年12月1日、点灯初日の「青の洞窟 SHIBUYA 2023」を訪れました。
まずはメイン会場の暮れなずむ前のケヤキ並木へ。
約300mの並木通りは毎年、数々の国際フェスの会場として使われ、最も集客力のあるタイフェス時は混雑してまっすぐ歩けないほどですが、樹々が葉を落とす冬枯れの季節は閑散とした印象…。本当に今日がオープニング?と心配になるほど。しかし、後になってそれは杞憂だったことがわかります。

青の洞窟では初めての試みとなる「クリスマスマーケット」は15時から。
妖しげにゆらめく青いカーテンの下、フードや雑貨、渋谷区の観光案内所などが出店しています。

17時少し前、いつのまにかケヤキ並木には多くの人、人、人。
そして、ついに点灯!
高さ約6メートルのツリーも電飾で彩られました。
陽が暮れる前の景色とは一変し、そこは青色の絶景に。

77本のケヤキに77万球のLEDが取り付けられ、幻想的な光に包まれます。
地面のミラーマットにはこの光が反射し、上からも下からも光が映る仕掛けが。
これは本家イタリア・カプリ島にある観光地「青の洞窟」を模しているそうです。

イベントに活気を生み、人と人が繋がりあえるのが飲食の空間。
青の洞窟にちなみ、会場内では青色をテーマにしたフードやドリンクを楽しむことができます。

こちらは「青のベーグル」。
都内のサンドイッチショップ 「eimy sandwich」とのコラボ商品で、バタフライピーで色付けられたベーグルが挟むのはクリームチーズと白あんで、ひかえめな甘さ。

キッチンカーも出店され、ホットワインやホットチョコレート、クラムチャウダーといった温かいものを求める人で賑わっていました。

キッチンカーエリアとクリスマスマーケットの間にはダイナミックな「青の洞窟」のネオンサインが。クラシックな明朝体のフォントが美しく、惚れ惚れと見入ってしまいました。もしこれがゴシックや勘亭流のフォントだったら? きっと世に送り出す青の洞窟のイメージは違うものになるでしょうね。

青の洞窟は渋谷駅・原宿駅(明治神宮前駅)が最寄り駅ですが、おすすめなのは行きは原宿駅方面、帰りは渋谷駅方面へというルート。
原宿駅から歩道橋を渡り、国立代々木競技場を過ぎると、ぼんやりとした青色の光が見えてきます。さらに歩き続けるとその光は雲のようにだんだんとふくらんで「ナニナニ!」と胸の真ん中をギュッ…。


やがて、フットサルコートのフェンス越しに、こんな光景が。

青色の光の群れはフットサルをやっている少年たちを見守る青龍のよう。
クリスマスマーケットやユニークな青色フードを楽しんだ後はケヤキ並木へ。
渋谷駅に向かっている途中、ケヤキ並木の中央には今や新しい渋谷のランドマークであり、暗がりを背景にしたデジタルサイネージのようにライトアップされた「スクランブルスクエア」が。

ケヤキ並木を渋谷駅側に抜けると「LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)」や「PARCO」のある渋谷公園通りへ。ここにもLEDライトが取り付けられ、幻想的なケヤキ並木の余韻に浸ることができます。

青の洞窟は12月25日(月)まで開催。
別世界のような青色に煌めく光のもと、今年、心のひだを潤してくれた素敵なことを思い出しながら、クリスマスシーズンを楽しんでください。
INFORMATION

「青の洞窟 SHIBUYA 2023」
2023年12月1日(金)~25日(月)15:00~22:00
※ライトアップは17時〜
会場 渋谷公園通りから代々木公園ケヤキ並木
https://shibuya-aonodokutsu.jp