とうとう、本マガジンでオリジナルスニーカーを新調するという企画が生まれました。
この場合の「とうとう」は「オリジナルスニーカーの新調」に少なからずインパクトを持たせる意図で用いてみたのですが、ことさら自分でカスタマイズして作るという工程を思うと、やはりこの言葉をアタマに付けたくなるもの。また「憧れ」や「達成感」といったニュアンスもこの言葉に含まれているように感じられます。
さて、そのスニーカーとは星のマークが世界的アイコンとなっているコンバース。
自分でカスタマイズできるオリジナルコンバースが作れるのは原宿にある「White atelier BY CONVERSE(ホワイトアトリエ バイ コンバース)」。日本では福岡とここだけというコンバース直営店です。
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さまざまなコンバースが目を楽しませてくれる1階から階段を下って地階へ。
そこがオリジナルのコンバースを作るためのアトリエです。
カスタマイズするための面白い仕掛けがひしめき、それらがクリエイティブなムードを立ち上らせる空間は「秘密基地」のよう。
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カスタマイズできるコンバースはオールホワイトの店舗限定品「ジャック・パーセル」モデルを採用しています。バリエーションはハイカットとローカット。その他のアイテムとしてベビーとキッズ用も。今回はハイカットとローカットを1足ずつ作ることにしました。
さて、サイズを決めるため、ベースとなるスニーカーの中に足を入れた途端、驚嘆! なんとも足裏のはね返りが心地よいクッション性!インソールには低反発の「リアクト」が採用されていました。実のところ、コンバースといえばインソールが硬く、機能とは無縁…と長い間思っていたので、これは眼からウロコ。
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では、オリジナルのコンバースの作り方を順を追って紹介していきましょう。
① スニーカーのサイズを選ぶ。
スニーカーのモデルを決めたら、履いてみましょう。
この試し履きは絶対に外せないプロセス。例えば普段、24cmのスニーカーを履く人でも24.5cmの方が足にフィットすることもあるからです。
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②デザインを選んでオーダー
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店内にある見本帳からアッパー(サイド)、タン(ベロ)それぞれ好みのデザインをセレクト。
お店の方にうかがったところ「アッパーだとローカットで50種類以上、ハイカットはそれ以上」とのこと。また、アーティストとのコラボデザインも用意されています。
スニーカーのデザインが決まったら、スタッフに。専用用紙に記入してもらいます。
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③スニーカーにアイロンがけ
印刷する前にスニーカーをプレス機で熱処理(アイロンがけ)することでシワやヨレが伸び、プリントがのりやすい状態になります。
④いよいよ生地にプリント
スタッフがPCから絵柄を選び、ついにスニーカーに印刷されます。両足分をセットしてインクが飛ばないように養生用のマスキングテープが貼られていきます。スタッフの丁寧なお仕事に感動。
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⑤余分なインクを拭き取り、再び熱処理、そして完成!
ハトメに付いた余分なインクを手作業で取り除く作業。綿棒を使って細かなインクを除く技術に職人の熟練技を感じます。
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余分なインクを拭き取ったスニーカーにもう一度、プレス機で熱処理加工。ついに完成!
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お店でアタマを悩ませながらデザインをセレクト、オーダー、受け取りまで約3時間。
私たちがいる間、オリジナルのスニーカーを作りにやって来る人たちが絶えず、外国人の来店客が目立っていたのが印象的でした。
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スニーカーのお手入れについて、お店のスタッフからの次のアドバイスをいただきました。
「新品のスニーカーはまず防水スプレーをかけてください。スニーカーは1日履いたら次の日は休ませるのがベスト。消耗品なので、続けて履き続けると全体的に負担が増します。いじめてはいけないってことですね。笑。汚れは早い段階でスニーカー用の消しゴムで擦って落としてください。こまめにケアすることで良い状態をキープできますよ」
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カスタマイズできるコンバースはオンラインでもオーダーできますが、ホワイトアトリエを訪れると専門のスタッフに相談できるし、出来上がる工程が見学できるという楽しみが待っています。これはオフラインではまず実現しないこと。
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さて、オリジナルコンバースの入った箱を片手にホワイトアトリエから出てくる人に遭遇したら皆、両眼がキラリ。マスクに隠された口もとはキュッと広角が上がっているのがわかります。眼にありったけの喜びを映し出した心はこう叫んでいるのではないでしょうか。
「とうとう手に入れちゃったよ、世界に1つだけのコンバース!」
INFORMATION
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White atelier BY CONVERSE
東京都渋谷区神宮前6-16-5 HOLON-Ⅲ B1・1F
03-5778-4170
https://converse.co.jp/pages/whiteatelier