梅雨を迎えると高温多湿になり、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。今回は湿り気の多い季節によく目や耳にする「抗菌」「殺菌」「防腐」をキーワードに、また世界をあげて取り組んでいるSDGsの視点から、お家で簡単に作れるミツロウラップを紹介します。

最近、耳にすることの多いSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標の略語)ですが、これは2015年に国際連合で採択された国際目標。2030年を目標に、17の目標と169の達成基準が設けられています。その内容の一例をあげると、貧困や飢餓の根絶、気候変動への対策実施や差別の撤廃など。

城南エリアに路線のある東急電鉄でも2020年9月から東横線、田園都市線、世田谷線(他社線への直通運転区間も含める〉で、省エネルギー車両をラッピングした列車「SDGsトレイン『美しい時代へ号』」を走らせ、SDGsの達成基準の1つ「再生可能エネルギーの割合の大幅拡大」に取り組んでいます。車両内部ではポスターを通じてSDGsについての紹介を、走行時の電力は再生可能エネルギーを使用しているそうです。

バラエティ豊かな生地が集まる自由が丘

ミツロウ(蜜蝋)はミツバチの巣を加熱・融解して作る得る天然の蝋で、天然の抗菌、抗炎症、防腐作用があります。紀元前4200年頃のエジプトではミイラを保存するために、現代では止血剤や軟膏、薬のソフトカプセルなどに使われています。

抗菌は菌がつきにくい環境を整える働きのことで、雑菌の繁殖やそれにともなう気になるニオイやカビの発生を抑えることができます。ミツロウでコーティングされたラップは抗菌・防腐作用のほか、繰り返し使えることからサスティナブル。プラスティック製のラップが「一期一会」だとしたら、ミツロウラップは「旧知の仲」になるかもしれません。

今回、ミツロウラップを作るために生地を購入したのは自由が丘(前述したSDGsトレインが停車する駅でもあります)。駅周辺には生地をはじめとする手芸用品を扱うお店が数軒集まり、城南エリアで生地を探すなら、リストに入れておきたい街です。

「HOBBYRA HOBBYRE(ホビーラホビーレ)自由が丘店」では野菜のモチーフが愛らしい新作のシーチングを、「CHECK&STRIPE(チェックアンドストライプ) 自由が丘店」では2種のリバティプリント(スイマー、チェリーがモチーフ)と厚手の緑色の生地を選んでみました。同じ綿100%でも織り方や厚みが異なれば出来上がりの風合いが変わってくるのも、作る時の楽しみです。

  • ミツロウラップの材料と作り方

材料:ミツロウ、生地(織り方によってはレーヨンやシルク、ポリエステルなどは不可)、クッキングシート、アイロン、大判タオルもしくは新聞紙

1.大判のタオルまたは新聞紙の上にクッキングシートをのせ、ずれないように左右をテープで留めます。

生地を使いやすい大きさにカットしましょう。

2.布をのせ、ミツロウを置いていきます。

生地の分厚さによって分量を調整します。

3.2の上にクッキングシートをのせ、アイロンをかけていきます。

アイロンの温度は中~高

4.布にまんべんなくミツロウが行き渡ったら上のクッキングシートを剥がし、布を乾燥させます。

ミツロウラップは適度な通気性があるので、プラスチック製のラップに比べて食材が呼吸しやすい状態を作ります。実際に洗ったレタスをミツロウラップに包んで冷蔵庫に入れておくと、葉の水分がほどよく保たれ、長持ちしました。ただし、肉や魚などのナマモノを包む際には不向きです。

また、器のふた代わりにもなります。手の温もりで器の口にフィットするので、器の大きさに合うサイズのミツロウラップを常備しておくとよいでしょう。

注意点は熱に弱いこと。冷蔵庫には使えますが、電子レンジや熱湯などにあたるとミツロウが溶け出してしまいます。使用後は水で洗って乾燥させると、繰り返し使えます。コーティングが弱まったと感じたら、再びミツロウをのせてクッキングシートにアイロンをかけてください。

サスティナブルで時代の感性と親和性の高いミツロウラップはハンドメイドすることで愛着が生まれます。コロナ禍でお家で過ごす時間が増えた今、お気に入りの生地や使わなくなったエコバッグをカットして作ってみてはいかがでしょうか。環境に配慮すること、暮らしに愛着のあるものが増えていくこと。それは人間の感性(エネルギー)の発電に役立ちそうです。

  • information

HOBBYRA HOBBYRE自由が丘店

目黒区自由が丘1-29-2 エビスヤビル1階

https://www.hobbyra-hobbyre.com

CHECK&STRIPE 自由が丘店

目黒区緑が丘2-24-13-105

http://checkandstripe.com