秋を目前に控えると、どのコンビニでも定番スイーツに季節限定の仲間が加わります。
「きっとアレね!」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
そう、「サツマイモ」を使ったバラエティ豊かなスイーツです。

今や秋や冬のものだけではなくなった感のあるサツマイモのスイーツですが、大規模な「さつまいも博」が開催されるほど、求心力のある存在になってきました。

令和4年度の日本産サツマイモ収穫量は71700tで、前年産に比べ38,800t6%)増加(農林水産省、20232月)。その背景にはサツマイモを用いたスイーツが続々と誕生していることも一因となっているのかもしれません。

最近ではダイエット食として「干しイモ」や「冷やしイモ」がクローズアップされているし、スタンダードなサツマイモ菓子だった「大学イモ」や「イモけんぴ」「スイートポテト」が最近ではパフェやケーキ、デザート系のドリンクなどにも進出し、ルックスも昔の「イモ姉ちゃん」からイケてる見た目に変身!

さて、サツマイモを使ったスイーツと料理を味わうために訪れたのは「& OIMO TOKYO CAFE(アンド オイモ トーキョー カフェ) 中目黒店」。

看板商品「蜜芋バスクチーズケーキ」がAmazonで洋菓子部門1位を獲得したことのあるお店は中目黒駅から徒歩約10分の立地。
大きなガラス張りのお店は代官山の傾斜地に続く閑静な住宅街に向かい合うような構え。グレーを基調にした茶系のインテリアでまとめられ、シックでスタイリッシュな雰囲気を伝えています。

外に面する所だけでなく、キッチンも開放的なガラス張り。料理ができていく過程を見るのも楽しみ方のひとつかも?

スイートポテトとチーズケーキの2層からなる「蜜芋バスクチーズケーキ」(350円 ※ランチセット価格)は60日間以上貯蔵庫で熟成させた安納芋を炭火の遠赤外線で焼いて作ったスイートポテトを使用。

滲み出たイモの蜜がキャラメルのようなほろ苦さと甘みを生み、チーズケーキの塩気と絡みあいます。庶民的イモ菓子の代表格、スイートポテトがスペイン・バスク地方で生まれたチーズケーキと融合する時代が来るとは…。しかも、お互いを高め合う美味しさ。会わない間にすっかりアカ抜けた親友に再会したかのような、感慨深い味わいです。

さて、糸状のサツマイモペーストがこんもりとした森を思わせる大胆なビジュアルに驚くのは「こぼれ蜜芋モンブランパフェ」(1,950円)。

剣のように刺さっているサツマイモチップがちょっと痛々しさを感じさせますが、“森”のなかをスプーンで探っていくと…ソフトクリームと生クリーム風のトロフワなプリン、ジョコンド(アーモンド入りのスポンジ生地)、クランブル、ブルーベリーソースなどが隠されています。
初めは甘みの強いねっとりとしたサツマイモの存在感が色濃いものの、クリームのまろやかさ、ジョコンドやクランブルのホロリ・サクサク感、ブルーベリーの甘酸っぱさがそれぞれの持ち味を奏でます。

また、ランチタイムにはサツマイモを使った料理も楽しめます。
「蜜芋と鴨バーグの十六雑穀米プレート」(ランチセット、1,950円)は鴨肉のパテに蜜芋とアボカドをのせ、レッドチェダーチーズをトッピングして焼き上げた鴨バーグをメインディッシュにしたプレート。ピリ辛のトマトソースが鴨バーグの複雑な味わいを引き立てます。

ナイフで切ると中から色鮮やかなアボカドがお目見え。目でも楽しめる料理となっている

こちらは「季節の新鮮野菜とさつまいものスパイシーバターチキンカレー」
(ランチセット、1,950円)。

甘みのあるクリーミーなカレーソースにはサツマイモ、チキンに加え、素揚げしたナス、レンコン、カボチャ、ピーマンなどが彩りを添えています。
こちらも前述した鴨バーグ同様、十六雑穀米でいただきます。

カレーのお供にはサツマイモだけでなくカボチャやレンコンなども。素揚げされた野菜はほくほくしていて美味

お店で使用するサツマイモは4種(紅はるか、安納芋、紫芋、シルクスイート)で、スイーツや料理に合わせて使い分けているそう。
提供されるデザートや料理には「グルテンフリー、ショートニング・砂糖不使用」といった表記も。素材へのこだわりもうかがえます。

店内にはテイクアウト用のケーキも。家でも美味しいサツマイモスイーツをいただく事ができる

記録的な猛暑が続いた2023年。
夏を乗りきった体へのご褒美にサツマイモスイーツなんていかがですか。

INFORMATION

&OIMO TOKYO CAFE 中目黒店
東京都目黒区青葉台1-14-4 CONTRAL nakameguro 1F
TEL 03-6416-4908
https://www.and-oimo-tokyo.com