心とからだを優しく包みこむ、トロトロで濃厚なチーズ。
ひと口ごとに、からだを爽快感が駆け抜ける辛味。
この2つを同時に楽しめるフードイベント「下北沢チーズと激辛フェスティバル」が2025年2月24 (月・祝))まで開催中です。
寒い冬にぴったりのネーミングがグッとくるこのイベントはチーズ好きと辛いもの好きが下北沢に集う食の祭典。
運営する「I LOVE 下北沢」はこれまでも「カレーフェスティバル」や「はしご酒」など、下北沢を舞台に回遊型のフードフェスを企画し、商店街と一丸となってグルメな人々を魅了してきました。下北沢の賑わい創生になくてはならない立役者です。


今回、下北沢チーズと激辛フェスティバルには54店舗が参加。
各店が「チーズ」または「激辛」あるいは両方をテーマにした特別メニューを提供します。
イベントに参加するには公式サイトや「リンクパーク」の受付で「
1軒目でとろけるチーズ料理を堪能し、2軒目で舌がしびれるような激辛メニューに挑戦するなど、食べ歩きの楽しみ方は自由自在。参加店のスタンプを集めたら景品と交換できるお楽しみも待っています。
I LOVE 下北沢の方によると、このイベントでは4,000人の集客を見込んでいるそうです。

まず、チーズと辛味の両方を味わえる、このフェスを具現化したような料理を体験するため、下北沢駅チカのカフェ「フライトラウンジ」へ。
料理名からしてチーズと激辛好きの心をざわつかせる「もち姫四川風溶岩カルボナーラ」(1,500円)は煮え立ぎるようなオレンジ色のソースにまみれたココットで出されるアツアツの料理。四川味噌をベースにしたソースとスパイシーで濃厚なチーズソースに群馬の郷土料理「おきりこみ」を彷彿させる幅広のモチモチの麺が絶妙に絡み合います。


食してみると、チーズのコクと唐辛子の刺激がバランスよく、新感覚のスパイシーな麺グラタンのよう。舌を押し戻すような弾力のある麺はもち小麦を用いた自家製麺。スタッフの方は「このメニューだけで昨日20食も出ました」。
また、このカフェは下北沢駅前を一望できるビルの4階にあり、陽光が降りそそぐ大きな窓から開放的な景色を望めるのが魅力。下北沢の街を見下ろせるスポットは希少なので、グルメに加えて眺望を楽しむのもおすすめです。

チーズと激辛フェスには東京・城南地区では希少なジャマイカ料理店も参加しています。
「ONE LOVE Jamaican Kitchen」では限定メニューとして「ジャマイカ流!激辛ジャークチキン」(1,200円)を提供。パンチの効いた香ばしいチキンはピリッとした辛さがクセになり、ビールとの相性も抜群です。

お店の方から「辛味を足したい場合はどうぞ。ただし、かなり辛いですよ」と渡されたのは「スコッチボネットペッパーソース」。おそるおそる少量を垂らして味見してみると、辛いというより痛い…思わず涙目になるほどの刺激的な辛さ!タイの激辛唐辛子・ピッキーヌといい勝負のレベルです。

偶然隣り合った女性は辛いものが好きで友人をフェスに誘い、ここが2軒目とのこと。「次は麻婆豆腐を食べようかな」と楽しそうに話していました。「このお店が美味しいらしい」「あのお店はかなり激辛」といった情報交換もできるのがフェスの醍醐味です。
また、メニューをのぞくと、好奇心をそそる魅力的な料理がいくつも並んでいました。よってリピートを決意。こんなふうにお気に入りのお店が増えていく楽しみも。
ところで、こちらのお店はカウンターにジャマイカンラムのボトルがずらりと並び、店内を占めるのは常連さんと思しき外国人がほとんどで、まるで海外の陽気なカフェのよう。あちこちで飛び交う異国の言葉やグラスがぶつかり合う音が心地よいざわめきとなり、あたたかい雰囲気が広がっていました。

締めくくりに選んだのは、チーズケーキ専門店「ラ・ピーニャ」の「バスクチーズケーキとキャラメルナッツ&アイスクリーム」(1,000円)。
黒い焦げ目がたまらないバスクチーズケーキは濃厚なチーズのコクと旨みがギュッと凝縮され、しっとりとなめらかな口当たり。香ばしいキャラメルナッツをのせたアイスクリームとのコンビネーションも最高です。



しかし、このデザートが本日のラストメニューだと思うと、こみ上げて来るのは一抹の寂しさ。
けれど、この余韻を感じるからこそ、また美味しいものと巡り合えるのでしょう。
「I LOVE下北沢」の赤坂天羽(あかさかあもう)さんは話します。

「下北沢は大きな道路で分断されることなく、駅から伸びる道が多く、歩きやすい街です。そのため、回遊型のイベントに適した土地柄と言えるでしょう。
『チーズと激辛フェス』では、1日に3〜5軒を巡る方も多く、参加者からは『今まで知らなかったお店に足を運ぶきっかけになった』という声が聞かれます。一方、お店の方からも『新しいお客様と出会える貴重な機会』と好評です。
今回のテーマは“推しのお店を見つけよう”です。このイベントが、下北沢の飲食店を知るきっかけとなり、訪れた方にとってお気に入りのお店が増える機会になれば嬉しいですね」。

参加パスを購入すれば、期間中、何度でも参加店舗を巡ることが可能です。
下北沢で好評開催中のチーズ&激辛フェスは2025年2月24日(月祝)まで。
食べて、冬の寒さを吹き飛ばしましょう!
INFORMATION

下北沢チーズと激辛フェスティバル
2025年2月6日(木)~2月24日(月・祝)
https://barbar.love-shimokitazawa.jp