星野リゾートが東京・城南エリアに万を期して開業した「OMO5東京五反田(おも) by 星野リゾート」。
2024年4月の開業前から大きな話題を集めていたこのホテルは、JR五反田駅から徒歩約6分の立地にある複合商業施設「五反田JPビルディング」の14〜20階に位置しています。

「テンションあがる『街ナカ』ホテル」をコンセプトとする「OMO5東京五反田」は訪れる人に、どのような時間をもたらしてくれるのでしょうか。

今回は滞在の拠点となる「OMOベース」や快適な客室のほか、五反田の奥深い食文化を案内する「OMOレンジャー」のインタビューを交え、ハイブリッドなホテルの魅力を紹介します。

圧倒的スケールと遊び心に満ちた「OMOベース」

1階エントランスでまず目に飛び込むのは、レトロポップな書体とカラフルなネオンが輝くサイン。
まるでテーマパークのアトラクションのようで、まさに「映え」の世界観。見ているだけで胸が高鳴るサインとの対面によって、ホテルへの期待感は一気に高まります。

一体どんなホテル!?と、ワクワクが止まらない1階のネオンサイン

エレベーターで14階まで上がり、扉が開いた瞬間に目の前に現れるのは地上60メートルの場所に広がる、まさに空を仰ぐオアシス。
天井高6メートル、広さ約1,200平米もの圧倒的なスケールを誇る「OMOベース」です。

開放感に満ちたこの空間は、単なるロビーとは一線を画す存在。
このOMOベースには旅の拠点となるフロントがあり、その正面には水景を配した美しい空中庭園が広がります。さらに旅の合間にくつろげるラウンジやオールデイカフェ「OMOカフェ&バル」、旅の思い出を探せるグッズコーナーも備え、この場所が五感で五反田の街を体験する“ゲートウェイ”であることを実感できます。

「OMO」ブランドの16軒目に誕生したホテルの街とゲストをつなぐ“旅の交差点”である「OMOベース」

館内には、かつてこの地にあった「ゆうぽうとホール」へのオマージュとして、随所に劇場的な要素が散りばめられています。まず目を引くのはエレベーターでフロアに降り立った瞬間から感じる奥行きのある空間構成。手前のレセプションエリアから奥へと続く視線の誘導は、あたかも舞台へと観客を誘い込むかのよう。

空に開かれた浅瀬の池と小さな島が点在する「空中庭園」

さらに床のさまざまな表情、木やタイルの壁の質感、天井の木ルーバーの重厚感、そして奥に見える格子状のパーテーションのダイナミズム。それぞれが異なる表情を持ちながらも調和し、まるで一幕ごとに背景が変わる舞台美術を思わせます。

とくに格子状のパーテーションは東急池上線に採用されているトレッスル(橋脚)にヒントを得たデザインで、舞台セットのように空間を区切り、その向こうにどのようなストーリーが展開されるのだろう?と期待感を抱かせてくれます。

存在感のある格子のパーテーション。東急池上線のトレッスルがヒントに

東京のパノラマを望む、五感で楽しむ客室

14階から20階に位置する客室は全188室・10タイプ。
こちらのデラックスルーム(36㎡、4名定員)は家族やグループでの滞在に選ぶ方が多いそう。靴を脱いでくつろげる和モダンな空間は五反田の多彩な賑わいから着想を得たという遊び心を感じさせる内装がなされています。ブラウンオレンジ、モスグリーン、グレイのレトロな色調のファブリックを採用し、窓辺には飲食店の看板を思わせるネオンライトが粋なエッセンスを添えます。

街の鼓動にときめき、眺望に心奪われる客室。朝日と夕日が織りなすドラマも堪能したい
ネオンアートを思わせるポップな照明は客室にいながら街とのつながりを感じさせるデザイン

なんといっても圧巻なのは足元から天井までの大きな窓の向こうに広がる風景。東京タワーやスカイツリー、麻布台ヒルズ、さらには羽田空港へ向かう航空機までも望むことができ、心に雪崩こんできそうな青空やビルの谷間を抜ける光、遠くまで続く高層ビルの群れに嘆息するばかり。

また、一部の客室には愛犬と一緒に滞在できる「ドッグフレンドリールーム」(ツイン・デラックス)も。宿泊者専用のドッグガーデンで思いきり遊ばせたり、こだわりのドッグフードを楽しむなど、愛犬との時間をより豊かに過ごせます。

OMOベースにある、くつろぎの「OMOカフェ&バル」

さまざまなデザインやカラー、マテリアルのテーブルとソファがパッチワークのように配された「OMOカフェ&バル」では旅のひとときをより豊かに彩るメニューが楽しめます。

大きな窓から自然光が差し込み、都会の眺めを楽しめる居心地のよい店内

こちらは、お酒好きにたまらない「おつまみプレート」と「OMOレモンサワー」。
五反田の老舗鶏肉専門店「信濃屋」の焼き鳥と唐揚げをOMOならではのアレンジで仕上げた一品は、香ばしさと旨みが凝縮されています。
おつまみを爽やかな1杯と共に楽しみたい方はレモンソルベをかき混ぜていただくレモンサワーはいかがでしょう。清涼感とほのかな甘さが口いっぱいに広がります。

五反田で長年愛される鶏肉専門店「信濃屋」とコラボした特製おつまみプレート(1,000円)と「OMOレモンサワー」(800円)

そして、デザートには「ティラミスパフェ」を。
香り高いスペシャルラテ用エスプレッソをたっぷりと染み込ませた生地に、濃厚なカカオアイスクリームやなめらかなコーヒーゼリーを重ねた、贅沢な層にうっとりするパフェは、ほろ苦さとやわらかな甘みが口の中で溶け合います。

「スペシャルラテ」は、通常の3倍ものコーヒー豆を惜しみなく使用。力強く芳醇な苦味と、まろやかで優しいミルクの甘さが溶け合い、深い満足感をもたらす1杯です。

コーヒーの風味が豊かなティラミスを用いた「ティラミスパフェ」(1,500円)は濃厚な「スペシャルラテ」(550円)と好相性

「ご近所マップ」で広がる五反田・食の旅

OMOベースでひときわ目を引くのが、OMO5東京五反田周辺の飲食店を紹介する「ご近所マップ」です。
これは“ご馳走のパラダイス”五反田を満喫するためのサービス「Go-KINJO(ごーぎんじょ)」サービスの1つで、名店ひしめくグルメタウンをナビゲートする時に用いるもの。

五反田駅周辺にある約1,300軒の飲食店の中から、OMOスタッフが実際に足を運び、厳選したお店だけを掲載したフォトジェニックなマップは食のジャンルごとに色分けされ、おすすめのメニューを紹介。五反田の食を存分に味わえる仕掛けがなされています。

選び抜かれた五反田の食の情報がひと目でわかる「ご近所マップ」

また、毎日16:00~18:00には「五反田ご馳走レセプション」を開催(宿泊客のみ利用可能)。街をこよなく愛するスタッフ「OMOレンジャー」に食べたい料理やその時の気分を相談すると、おすすめのお店を提案してもらえます。旅先での食事選びがぐっと楽しくなり、滞在中の大きな楽しみのひとつとなっています。

「ご馳走のパラダイス」を遊び尽くす!OMOレンジャーが案内するディープな五反田
OMOレンジャー・柚木志帆さん インタビュー

街の奥深い魅力をナビゲートするのが、OMO5東京五反田の“まちの案内人”であるOMOレンジャーです。今回は五反田の食文化に精通し、「ご近所マップ」の制作にも携わったOMOレンジャー・柚木志帆(ゆのきしほ)さんにお話をうかがいました。

⸺ 「ご近所マップ」はどのように作られましたか?
柚木:開業前に16人の社員が3〜4か月かけてお店を訪問し、食事をいただきながらお話をうかがい、マップ作りを進めてきました。現在は約60店舗を掲載しています。

⸺ こちらのマップはOMO全施設にあるものですか?
柚木:はい。ただしデザインや展示方法は施設ごとに異なります。例えば、浅草や京都のOMOでは観光スポットや雑貨店なども紹介していますが、五反田は飲食店に特化しているのが特徴です。

OMOベースでひときわ目を引く、五反田の街を表現したグラフィカルなマップ

⸺ マップに掲載されているお店を選ばれた基準を教えてください。
柚木:まず、五反田にしかないお店であること、そしてお客様のニーズに合い、私たちが実際に訪れて感動したかどうか、という点を大切にしています。料理の美味しさはもちろん、接客や雰囲気を含めて、自信を持ってご案内できるお店だけを選びました。

⸺ 五反田の飲食店の魅力について、どう感じますか?
柚木:新しいお店から老舗まで、また幅広いジャンルの料理が楽しめます。美味しいだけでなく、お店の方や常連さんがあたたかく迎えてくれ、1回行くとまた訪れたくなる…。そんなお店が多いですね。まさに五反田に来る目的になるようなお店ばかりです。

⸺ OMO5東京五反田には外国人ゲストも多いですよね。五反田ご馳走レセプションは外国からの方も利用されますか?
柚木:はい。「これが食べたいのだけど」「おすすめは?」とよく聞かれます。英語が得意なスタッフがいるお店もあれば、そうでないお店もありますので、お店側に負担をかけず、美味しさや五反田らしさを体験できる場所をご案内しています。ツアーでご一緒する際には、お料理の説明も添えて楽しんでいただいています。

また、予約ナシの入店が難しい五反田の人気店で30分間、代表メニュー1品と1ドリンクが楽しめる「ひとさら de ご馳走パス」(2,000円~3,000円程度、※店舗によって異なる)を提供しています。こちらをご利用される方も多いですね。

絶え間なくゲストが訪れる「五反田ご馳走レセプション」。柚木志帆さんは丁寧にヒアリングし、とっておきのお店を紹介する

⸺ 目黒川沿いにある、知る人ぞ知るディープな飲食店が軒を連ねる「五反田ヒルズ」のツアーも行っていらっしゃるそうですね。
柚木:そうなんです。「五反田ヒルズ」は少し入りづらさもありますが、その分、一歩足を踏み入れた時の高揚感やそこでしか味わえない雰囲気や料理との出会いは格別です。
海外からのお客様をお連れすると、その独特の雰囲気に驚かれます。現地の人にとっては日常の風景かもしれませんが、外国の方にとっては忘れられない特別な体験になるようです。ちょっと敷居の高さがあるからこそ、訪れたときの喜びや思い出は、何倍にも膨らむのだと思います。

格子状パーテーションの着想源にもなった東急池上線のトレッスル。隣接する五反田ヒルズをはじめ、さまざまなジャンルの飲食店が周辺に立ち並ぶ
地下1階から2階まで、約40店が詰まった“迷宮”「五反田ヒルズ」。ハシゴ酒ツアーは月・木曜日に実施。1軒めぐり(4,400円、19:00~20:00)、2軒めぐり(8,800円、19:00~21:00)

⸺ 宿泊してGo-KINJOサービスを利用したい方もいらっしゃると思います。メッセージをお願いします。
柚木:ご近所マップにはホテルスタッフが必ず足を運び、心からおすすめできるお店だけを載せています。
五反田の温かい人と美味しい料理に出会い、街をもっと好きになっていただけたら嬉しいです。

柚木さんのお話から「ご近所マップ」が単なるグルメ案内ではなく、五反田という街の魅力を分かち合うための取り組みであることが伝わってきました。新旧さまざまな飲食店がひしめく五反田で、人と人、店と街をつなぐ存在として、OMO5東京五反田は旅人の目線も、地元の想いも、大切にされていることを感じます。

老舗「進世堂」や「雪ワタリテ麦イズル」のお土産は旅の余韻を伝える

そして、OMO5東京五反田自体も、すでにこの街の個性を形づくる存在。
「五反田を訪れる人に、この街をもっと好きになってほしい」という思いが、細部に息づいています。
旅の拠点でありながら、街とのつながりを深く味わえる──。このホテルにはそんな特別な時間が宿っています。

information

OMO5東京五反田(おも) by 星野リゾート
東京都品川区西五反田8丁目4-13
050-3134-8095
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5tokyogotanda/