新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が2021年1月7日に1都3県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)に再発令されました。

今回は飲食店やバー、カラオケなどの営業は午後8時まで、酒類の提供は午後7時までという時短要請がなされました。緊急事態宣言再発令のなか、世田谷区内でも多くの飲食店が集まり、いつも多くの人でにぎわっている三軒茶屋を訪ねてみました。

緊急事態宣言が発令された2週間を経た週半ばのある日、雑誌のグルメ特集でもよく取り上げられている茶沢通り沿いのレストランへ。普段はディナーが始まるまでは「close」の看板を掲げていますが、緊急事態宣言の間は通し営業を行っているとのこと。お店のスタッフは「午後7時にラストオーダーを、午後7時40分にはお会計をお願いしています」。この日、普段は予約しないと席が取れない人気店に訪れたのは2人組×3組だけ。皆、午後8時を待たずしてお店を後にしていました。

午後8時までの時短営業

国道246号と世田谷通りに挟まれた約2000平方メートルの三角形の土地に、さまざまな飲食店がひしめいている「三角地帯」。そのルーツは戦後のヤミ市にあり、1人がやっと通れる細い路地や間口の狭い2階建の飲み屋など、そこここにレトロなムードが漂っています。三茶の飲み屋=三角地帯と連想する人も多いでしょう。

週末の午後7時50分頃、三角地帯を歩くと普段より半分以下の人出。裏三茶といわれる個性的でディープなお店が軒を連ねる「ゆうらく通り」に行ってみると、シャッターを下ろしたお店と閉店準備をしているお店とで、暗がりが目立ちました。いつもの陽気なざわめきもネオンも人の往来も消え、驚くばかり。まるでゴーストタウン!

小説などでゴーストタウンという文字はよく目にしていたものの、視覚化されたゴーストタウンに直面することになるとは…。電柱のあかりがポツッと無機的なシャッターと路地をたよりなく照らす光景を目の当たりにし、コロナ禍の最中に生きていることを改めて実感した夜でした。

コロナ禍の衝撃…

その後、三軒茶屋にある飲食店が連なるエリアをいくつか歩いてみましたが、どこのお店でものれんは仕舞われ、看板は店内に。なかには午後8時以降はデリバリーに徹するお店もありました。

 さて、  世田谷区商店街振興組合連合会では新型コロナウイルス感染症の影響を受け、経営状況の厳しい小売業・飲食業等の個店を応援する「せたがやPay(電子プレミアム付区内共通商品券)」を20212月からスタートさせます。

 これは世田谷区内で利用できるキャッシュレス決済(デジタル商品券)。初回のキャンペーンは129日までに申し込んだ金額を期間内にチャージすると、30%のポイントが付与されるというなんとも太っ腹な内容!(申し込みは終了)

 せたがやPayが使えるお店は約500店(2021129日現在)。世田谷区商店街振興組合連合会は「せたがやPayは世田谷区民以外の方も使えます。初期費用も令和4331日までは無料なので、区内のお店に導入していただいきたいですね。将来は世田谷区の地域通貨として普及させたいです」と話します。

 せたがやPayがお金を循環させ、コロナ禍で厳しい状況にある人々の一助になることを期待しています。

https://setagayapay.com